夕日新聞

政治や経済、教育、サブカルチャー等の面白いニュースやコラムを配信していきます。

朝日新聞の社旗が旭日旗ではないかという指摘に対しての見解

何かとお騒がせなお隣の国・韓国が敵視する旭日旗ですが、旭日旗に批判的立場の朝日新聞の社旗が旭日旗であると言う矛盾について、朝日新聞記者の武田肇氏がツイッターで興味深い発言をしていたのでご紹介します。

f:id:mikiy666:20150415162942j:plain

戦争を煽る「祝 皇軍大捷 戦いはこれからだ」と書かれた戦前の「朝日新聞」社旗

 

軍旗としての旭日旗と朝日新聞社旗の違いについて

 

結論を最初に書きますと、軍旗としての旭日旗と朝日新聞社旗は「太陽と光をデザインしたもの」であることは共通していますが、意匠や歴史はまったく異なります。朝日新聞社が軍旗をまねたという説は事実でありません。
朝日新聞社旗の歴史は、朝日が大阪で創刊した1879年(明治12年)にさかのぼります。当時、大阪府庁に提出した取材の許可願の中に「事件現場取材の際の目印」という項目があり、この時に会社側で考え出したデザインが朝日社旗の原型(社章のデザイン)です。

朝日社旗の原型となったデザイン(社章)は、太陽が輝く様子を表したものです。こういうデザインの総称を旭日旗といいますが、もともと太陽の光は慶事につながるとして武家の家紋や大漁旗などの意匠として古くから用いられてきました。よく見ると図柄の種類も豊富です。

 

f:id:mikiy666:20150415160907j:plain


そういう経緯で生まれた朝日新聞社旗の原型デザイン(社章の図柄)ですが、創刊当時は、記者が火事現場などに取材で入る際、この図柄をつけた提灯を持って行ったそうです。今でいう記者の腕章代わりですね。
それから10年後の1889年(明治22年)、社章のデザインをタテに二つに分ける形で定められたのが現在の社旗です。私も入社後に知りましたが、左半分が大阪朝日(現在は大阪・西部・名古屋本社)、右半分が東京朝日の図柄となり、二種類の社旗があります。
少しマニアックですが、朝日新聞社旗の射光は「七条」で、太陽部分に「朝」の字が白抜きされています。一方、明治政府が「陸軍御國旗」として制定したのは、太陽から16条の光線が四方に放たれた図柄(=十六条旭日旗)です。「軍艦旗」は陸軍旗をアレンジしたものです。
ご質問について、私の考えを述べると、朝日社旗は、創刊以来の歴史があり、変える理由はないと考えます。むろん朝日新聞の歴史には、戦時中に戦意を煽る報道を続けた負の歴史があります。戦後の報道も色々問題はありました。しかし、新聞が続く限り社旗は変えるべきでない…
韓国で旭日旗への厳しい批判があるのは、私もメディアを通じて知っています。ただ、韓国社会で旭日旗が問題視され始めたのはごく最近で、必ずしも「歴史」と直結していないのではないでしょうか。しかし、どんな思いを持つか、日本人の私が立ち入るべき問題ではありません。
同僚の中には、韓国の人たちが不快感を示す社旗のデザインは見直すべきだという意見もあります。ただ、私は賛同できません。不快感を持つ人からの疑問には、社旗の由来や社旗を使い続けてきた記者の思いを説明しつつ、新聞が存続すり限り使い続けるべきだと考えています。
と書きつつ、やはり不快感を抱く人に理解してもらうことは困難とも思います。まして、大統領がアシックスの靴を履いて投球式に臨んだことがメディアで問題視される昨今の韓国社会で、以上の説明がすんなり受け入れられるとは、思いません。でも、伝えて行きたいです。

 

武田 肇 @hajimaru2
朝日新聞記者。韓国に留学経験があり、日韓関係、ナショナリズム、近現代史について勉強中です。

일본 아사히신문기자 다케다 하지무입니다. 지금 한일관계에 대해 많이 걱정하고 있습니다... 投稿内容は朝日新聞を代表するものではありません。

 

 

旭日旗には色々なデザインがあります。

f:id:mikiy666:20150415163826j:plain

 

 

管理人のコメント

 

大阪と東京で社旗が二種類あるというのは初めて知りました。面白いですね。

武田肇氏の説明は中々納得の行くものだったのですが、この説明だと意匠の異なる他の旭日旗に関しても同じことが言えるのでは?と思いました。

つまり、朝日新聞社の社旗(旭日旗)が軍旗ではないと言うのであれば、その他のデザインの異なる旭日旗も軍旗ではないということになります。そのあたりが少し腑に落ちませんね。

管理人の考えとしては、そもそも旭日旗や日の丸、君が代を軍国主義の象徴とするのは勉強不足の人間による事実を無視した「いいがかり」であり、クレーマーは無視するべきという立場です。

f:id:mikiy666:20150415162305j:plain

そもそも君が代も初出は「古今和歌集」の短歌の一つですし。

君が代の「君」は誰を意味しているかについては諸説あるのですが、また別の機会にお話したいと思います。

 

当ブログの元ネタ(パロディ)である朝日新聞のお話でした。