夕日新聞

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3.11 放射能による危険性の理解を深める画像 東海村臨界事故

3.11というキーワードは日本人にとっては忘れられない数字ではないでしょうか。

言うまでもなく、多くの人が犠牲となった東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が起こった忌まわしい日です。

この日、二次災害として起きたのが原発事故です。

幸い、急性放射線中毒による死者は出なかったものの福島の一部は人の住めない場所になってしまいました。

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原子力エネルギーは最も効率的で危険なエネルギー

 

原子力は僅かな燃料で莫大なエネルギーを生み出す地球上で最も効率の良いエネルギーと言われています。

※ウラン僅か1gで石油2100リットルに相当するエネルギーを生み出すことが出来ます

しかし、その一方で、万が一でも扱いを誤れば、甚大な被害をもたらす最も危険なエネルギーでもあります。

その原子力エネルギーがもたらす放射線の危険性について考えていきたいと思います。

 

日本では、3.11の福島第一原発ではなく、東海村の臨界事故*1が日本で最初の放射線による死者を出した原発事故です。

 

放射能が危険だということは誰しも知ってることですが、そのことについてどれくらいの人がその内容について理解しているでしょうか。

原発反対運動をしているベクレている方や放射脳の方も正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。

 

放射線が生物を死に至らしめるメカニズム

 

お風呂で体を擦ると垢が出てきますよね。あれは外から付いた汚れではなく役割を終えた古い皮膚が剥がれ落ちているんです。

通常は古い皮膚が垢として剥がれ落ちてもその下には新しい皮膚が出来ている為、問題はありません。

人間の体は常に新陳代謝を繰り返していて、古い細胞が剥がれ落ち中から新しい細胞が再生するというサイクルになっているわけです。

新しい細胞を作り出す際に染色体の中にある遺伝子情報を元に再生しています。怪我を治すときも同様です。

遺伝子は人体の設計図のような役割を担っているわけですね。

 

では、その設計図とも言える遺伝子が壊れてしまったらどうなるでしょうか。

設計図を失ってしまった人体は古い細胞が剥がれ落ちていくのに新しい細胞が作られなくなってしまいます。

その大事な人体の設計図を壊してしまうのが放射線です。

 

放射線が遺伝子を破壊し、再生不能にする

 

致死量の放射線を浴びてもその場では死に至りません。細胞そのものを破壊するわけではないからです。

東海村の臨界事故でも、事故にあった直後は被曝者は何事もなかったかのようにぴんぴんしていました。

放射線に含まれるガンマ線や中性子線は染色体に含まれる遺伝子を破壊し再生不能にしてしまいます。

遺伝子はある程度の損傷なら自己修復することが出来ますが、放射線によって完全に破壊された遺伝子は修復することができません。

 

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正常な染色体

規則正しく二組の対になっています。この中に螺旋状に遺伝子(DNA)と呼ばれる人間の体を構築するための設計図、情報が含まれています。

 

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放射線により破壊された染色体

 

設計図を失った身体は、体中の細胞は新陳代謝により剥がれ落ちていくのに新しい細胞が出来なくなっていまします。

するとどうなるか、新しく細胞を作り出せない身体は少しづつ崩れ落ちていきます。

新陳代謝のサイクルは細胞ごとに異なり、脳や心筋はほぼ細胞分裂をしないので影響が少ない一方、皮膚などの細胞分裂を頻繁に行う部分はどんどん失われていきます。

 

※以下はかなりショッキングな写真になります。苦手な方はご注意ください。

 

被曝者の篠原さんの経過を記した資料

http://livedoor.blogimg.jp/mikiy666/imgs/d/6/d64b7d7f.jpg

 

完全に再生されなくなった皮膚

http://livedoor.blogimg.jp/mikiy666/imgs/5/d/5d3a33af.jpg

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皮膚や筋肉、骨が再生されないので少しづつ崩れ落ちる 

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この状態になっても、篠原さんは生きていました。

 

脳や心臓の筋肉は新陳代謝をほぼ行わない為に血流は保たれ、意識は残っていたそうです。最後はモルヒネを大量に投与されていたのが救いでしょうか。

ここまで無理に延命治療を施していたのは、今後の治療の発展に役立てるためだったという話もあります。

※原発の専門家ではないので細かい部分についての誤解があったら申し訳ありません

 

脱原発、原発推進どちらも信念を持って活動するからには自分の扱う内容についての正しい知識は必要だと思います。それが他者に自分の考えを啓蒙するための最低限の礼儀ではないでしょうか。

*1:東海村JCO臨界事故(とうかいむらジェー・シー・オーりんかいじこ)は、1999年9月30日に、茨城県那珂郡東海村に所在する住友金属鉱山の子会社の核燃料加工施設、株式会社ジェー・シー・オー(以下「JCO」)が起こした原子力事故(臨界事故)である。日本国内で初めて、事故被曝による死亡者を出した。